2011.05
30
Mon
今年は例年よりもかなり早く「梅雨入り」しました。悪天候が予想される場合は、それを事前に回避するのが登山の原則です。しかし、天候の変化が予測しにくい山の気象の場合、予測に反して登山中に雨につかまってしまうこともあります。だからこそ雨対策は梅雨の時期だけでなく、常に行ないたいものです。そこで今回は雨対策の装備について簡単に紹介いたします。
○レインウエア ゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したジャケットとパンツ。好日山荘では豊富な種類を取り揃えています。ぜひ店頭でご覧ください。
○インナーバッグ パックの容量よりちょっと大きめのインナー防水バッグ。小物もスタッフバッグに入れて、内側も浸水対策を施しましょう。
○パックカバー パックの大きさにぴったりサイズがお薦め。撥水性の高いシルナイロンを使用した軽量コンパクトなタイプがあります。
○ブーツ ゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したミッドカット〜ハイカットのブーツ。ブーツの防水対策に合わせて、靴下にレイヤリング(ドライレイヤーソックスとの併用)を施せば湿度の高い環境でも快適さが向上します。
○ゲイター 足首からの水や小石、砂の侵入を防ぐゲイター(ショートスパッツともいう)も有効です。
写真は「雨の六甲」(左)、「パックカバーの撥水」(右)。
2011.05
27
Fri
お知らせです。私が所属する社団法人日本山岳ガイド協会が登山者の安全を高めるために無料で講座を開きます。大阪会場では登山の運動生理学で有名な山本正 嘉 氏 と 道迷い防止の著作で有名な村越 真 氏の講演があります。
6/10:札幌 6/17:大阪 6/23:福岡 6/24:東京 6/30:松本 7/6:名古屋 10/27:東京 で開催します。講演者及び内容は会場によって異なります。
★6月17日 午後6時から、大阪朝日生命ホールにて、社団法人日本山岳ガイド協会主催の公開講座が開催されます。参加費は無料です。
大阪会場の公開講座内容は次のとおりです。
1.夏山を目指して 登山のための運動生理を学ぼう
講師 鹿屋体育大学 教授 (運動生理学) 山 本 正 嘉 氏
2.身近にある危険 道迷い遭難を防ぐために
講師 静岡大学教育学部 教授 村越 真 氏
★7月6日 午後6時から、名古屋中小企業振興会館(吹上ホール)にて、社団法人日本山岳ガイド協会主催の公開講座が開催されます。参加費は無料です。
名古屋会場の公開講座内容は次のとおりです。
1 『夏山を目指して安全のため知識』
講師 愛知県山岳連盟理事長 名古屋工業大学准教授 北村憲彦氏
2 『夏山の体温管理』
講師 元国立登山研修所 専門調査委員 医師 金田正樹氏
3 『安全登山 実践編』
講師 (社)日本山岳ガイド 協会認定国際山岳ガイド 山本一夫氏
加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
2011.05
24
Tue
好日山荘登山学校では、四季折々、各地の山をお楽しみいただく「登山ツアー」はもちろんのこと、「山を学ぶ」ための机上講座と実技講座を組み合わせたプランなどもご用意しております。これから始まる夏山シーズンに向けて、「岩場や鎖場の通過技術と装備」の講座を、東京、名古屋、大阪にて開催いたします。机上講座の開催日は、東京5/28(土)、名古屋5/28(土)、大阪5/27(金)となっております。これに対応する実技講座は、東京6/18(土)、名古屋6/18(土)、大阪6/19(日)となっております。尚、詳細は好日山荘登山学校パンフレットまたはウエブページをご覧ください。
写真は盛夏の劔岳(左)、劔岳の稜線(右)
2011.05
23
Mon
登山では食事を行動中に摂ることがあります。これを「行動食」と呼んでいます。短い休憩時間やクライミングでは挑戦しているルートとルートの合間などに食べるものですので、「調理せずに食べることができる」「少量ずつ食べることができる」ものが適していると言えます。私はシリアルやドライフルーツなどを季節に合わせて「ナルゲン」ボトルに入れてます。食べやすいようにスポーク(先割れスプーン)を使ってます。ハイドレーションシステムもこまめに水分を摂るひと工夫ですが、行動食の携行方法をひと工夫するのも楽しいです。
写真は2点とも小川山(長野県)。
2011.05
23
Mon
5月21日 第一回 初心者対象「山トーク」
14:00〜15:30 5名
17:00〜18:30 6名
みなさまの以下のご質問にお答えさせていただきました!
「六甲山での野生動物の危険とその予防や回避は?」
「六甲山でのハチ、ヘビ、ヒル、ダニ、などへの対策は?」
「六甲山や関西の山での毒性のある植物は?」
→私が常備している救急品パックを見ていただきながら、過去の例を含めご説明しました。
「山登り2、3回しかしてません、これからどのよう道具が必要ですか?」
「ひとりで山をのんびり休む時、ガスバーナーを使いたいのですがどれがいいのでしょうか?」
「山で作っておいしい料理、たとえばどんな工夫ができるのでしょうか?」
「ローカットの登山靴と本格的なハイカットの登山靴の違いを具体的に知りたい!」
「夏に北岳にいくまでに必要なトレーニングや知識、道具、教えて下さい!」
→店内の商品をみて触りながら、ご説明しました。
次回は、神戸本店にて6月22日(水曜日)18:30〜19:30
第二回 初心者対象「山トーク」(関西周辺の山話題を中心に)行います。
「最近、山を登り始めました。でも微妙に分からない事、いろいろと!実はどうなんでしょうか?』
「六甲山や関西周辺の山にいきます、この道具でいいですか?基本のチェックしたいのです」
「その基本以外にいるとすれば、その道具がなぜ必要なのですか?」
「六甲山の山道では熱中症対策、谷道では防虫対策、など教えて下さい!」
「大峰、台高へ1泊登山に行くのですが、このような計画で大丈夫でしょうか?」
「道に迷いました。でも地図には載っていない道、どうすればよかったのでしょうか?」
などなど、
ちょっと聞きにくい素朴な疑問に、神戸本店1Fの店内テーブルを囲みながら
ガイドとディスカッションします
次回もご参加おまちしております
また、今回の山トークで話題に上がった事を中心に実践、山登りの体験を
5月28日(土曜日) 「六甲山・北山公園」にて行います
集合場所:阪急電鉄・甲陽園駅・改札出口
集合時間:10:00 →北山公園→15:00甲陽園駅解散
内容:「山トーク」の実践(危険動植物の観察、防虫対策、ストーブ使用など)
山登りの体験(疲れない歩き方、背負いやすいパッキング、楽しいランチなど)
道具:今持っている日帰り山道具(靴、雨具、パック、帽子、手袋など思いつくものだけでOK)
昼食のおにぎり(おかずは作ります)と水筒(1ℓ)、貴重品、携帯電話、常備薬
料金:¥3000(今回は当日お支払いでok)
お申込み方法:島田ガイド事務所の メール または FAX(079726-6536)
に下記の内容を記述してお申し込みください
お名前
ご住所
連絡先
生年月日(実年齢、血液型)
「山トーク」参加有無
ハイキング、山岳、国内傷害保険加入の有無
(↑保険については当日それぞれどのような事かご説明します)
ご質問は、島田ガイド事務所ホームページの電話連絡先に!
2011.05
18
Wed
2011年5月14日(土)
メンバー:島田ガイド 顧客2名
天候:晴れ
コースタイム
1日目 妙義神社(8:00)ー相馬岳(9:30)ー鷹返し(14:00)ー中之岳(15:00)ー中之岳神社(16:00)
2日目 西岳 星穴岳 高岩(往復1時間)
コース状況:表妙義山縦走路、特に鷹返し~中之岳は、登攀技術及び登攀装備が必要です。星穴岳はバリエーションルートになります
難易度:上級者
感想:表妙義縦走路は一般登山道としては剱岳や穂高岳をこえる厳しさを持っています。一般登山道の最上級ルートと言え、星穴岳は確実な確保技術、懸垂下降技術、ルートファインディング技術が必要です。
中之岳神社駐車場で朝を迎える 妙義神社登山口から表妙義縦走へ
奥の院からスリルある登山が始まる 基本的に鎖はついている
断崖絶壁のトラバース 核心の鷹返しを登る
金洞山付近のナイフリッジ 見下ろす石門が箱庭のようだ
場所はかわって星穴岳への厳しいトラバース 星穴岳、射ぬき穴への空中懸垂
さらに下降と登行し妙義岩稜をのぞく星穴へ 道なき下降を繰り返し登山口へ
オススメ使用品
バックパックとして
背面長に合わせてサイズを選べる事でフィット感がよいのはグレゴリーパックの特徴のひとつ
さらにこのパックの特徴は、
パックの詰め込みがしやすい大きな口!
ウエストベルト左はギアラックでカラビナを装着可!
ウエストベルト右はコンパスと地図、または携帯電話を収納可!
夏期:2泊テント山行や、冬期:日帰りアルパインクライミングや山スキーにも使える汎用性!
おススメです!
続いて登山靴として
妙義山のようにシビアな岩肌をたどるルートには大活躍します
それは素晴らしく岩に吸いつき滑らない、最高の摩擦性を持っています
ガイドとして常にルートのトップを登るにはこのフリクションが最高の安心感をもたらすのです
アルパインもフリーもクライミングアプローチシューズとして
微妙な岩稜の続く、妙義、戸隠、伊勢山上、嶽山西尾根、雪彦山、六甲荒地山など
岩の多い山での登山靴として、おススメです!
2011.05
18
Wed
六甲山を歩いていてアセビがとても目に付くのですが気のせいでしょうか。別に急にわんさか生えてきたはずもなく私が意識しているだけかもしれません。
アセビは春に白く可愛い花をつけるので、気づいている方も多いかと思います。その花もゴールデンウィークを過ぎた今頃は終わりに近づいてきます。
普通はあまり太く立派な幹にはならないのですけれど、六甲山油こぶし登山道がほぼ水平になる辺りでは、ほぼ独占でアセビに覆われています。ねじれて曲がり、独特の幹はアセビとしては大木ではないかと思います。
このアセビは馬酔木と当てる通り、毒があります。有毒物質の名はアセボトキシンです。有毒であるのは野性動物もわかっているので、選択的にアセビばかりが残った結果、アセビばかりが残ったのかもしれません。六甲山は鹿より猪が多いですが雑食のイノシシは植物をどのくらい食べるのでしょうか。アセビが密集するとその落ち葉からでる、他の植物の生育を妨害する物質がでるので、益々独占していくらしいのです。その内、自家中毒になったりするのでしょうか。
先月23日、綿向山に行ったときもアセビが多いように感じました。ここには鹿の糞があったので、原因の一端は鹿に有りそうです。頂上近くの山腹を覆うチシマザサも心なしか元気があまりなかったようでした。本当の理由はわかりません。
生き物が食料を求めて活動するのは当然です。目立つ部分だけの保護が先走っては貧弱な食糧事情では食うに困って・・・・となりかねません。人の生活圏との分離が理想ですが、生き物を育む豊かで多様性のある森を目指して施策をとっていきたいものです。
これから山蛭の季節で少々憂鬱ではあります。この時、まだ4月で油断していましたが、手首が蛭に吸われてしまいました。 ヒルや蚊やブユなど虫の季節になりました。上手に避けて山にお出かけください。
加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
2011.05
17
Tue
好日山荘登山学校の「危急時対応技術」実技講座を六甲山系、荒地山にて開催しました。この講座の特徴は机上講座と実技講座をセットで受講していただけることです。講座の内容は、「特殊な技術」というよりも「普段の登山を準備からより丁寧に取り組みましょう」ということを意識しておりますので、登山を始めたばかりの方でもご参加いただけます。天気に恵まれた新緑の六甲で、靴とバックパック(ザック)など基本的な装備の解説、歩き方のひと工夫、水分と行動食の摂り方、コンパスと地図、岩場通過のワンポイント、露営(ビバーク)の態勢作りなどを体験していただきました。登山学校の予定はこちら。また私は5/23(月)好日山荘神戸本店、5/27(金)好日山荘梅田店にて登山道具の解説をさせていただきます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
2011.05
13
Fri
坊がつる
坊がつる と聞くと、私はすぐに 坊がつる賛歌 が頭の中を流れ出します。インターネットで探すととてもたくさんの方のページがあり、皆に愛されている歌なのだなぁ、と感じます。でも、たぶん昭和30年代くらいまでにしか通じないかもしれませんが。
「四面山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火をかこみ・・・」
今回は言葉に拘ってみて調べてみました。
「つる」にはどういう意味があるのでしょうか。日本の地名の多くはその土地形状を由来とすることが多いのです。ここ「坊がつる」の場合、山にかこまれた土地で川沿いに点在する平地を意味するのです。川沿いなので「水流(つる)」と当て字した地名もあります。似た地形で「ばる」もあります。長者原(ちょうじゃばる)もあります。原と書いて「ばる」と読む地名は九州に多いような気がします。一方、「つる」は鶴という字を当てた地名もあります。「ぼう」は「崩」からきているようです。合わせて考えると、「崩壊しそうな急傾斜地に囲まれて、水の流れる平坦地」といったところでしょうか。
さて、五月ゴールデンウィークが過ぎると、九州・霧島を代表する植物「ミヤマキリシマ(深山霧島)」の咲き具合が気になるところです。キリシマ という名が付くように霧島に多いのは言うまでもありませんが、阿蘇、久住、雲仙など九州の比較的標高の高い火山地帯に分布し、日当たりの良い風衝地に群生しています。変種が多く、花の色は淡紅紫を中心に紅紫、淡紅、朱紅、紫、白などがあるそうなので、探すのもおもしろいと思います。
山ツツジが長年火山性ガスに晒され、環境に適応して出来たのが「ミヤマキリシマ」と聞きました。確かに、火山、温泉、荒涼とした地形に根付いています。酸性土壌を好む半落葉性低木で、枝は横に広がり樹高1m以内の山ツツジです。植物生育に厳しい環境なのでしょう、中部山岳地帯の森林限界より高所に生育する高山植物も、その厳しい環境があるが故に生き残ることができたのと通じるところがあるかもしれません。
植物全てにいえることですが、開花時期はその年の気象や標高や場所によって変わります。当たり年というのもあります。
霧島連山では、早い時期に咲き出すのが南斜面の硫黄山です。硫黄山の見頃を終えたぐらいからつつじヶ丘の見頃を迎えます。徐々に標高の高い場所で開花します。
新燃岳の火山活動があるため、今年1月末から韓国岳の登山が禁止となっています。地元えびの市の情報で確認してください。
今年の 坊がつる のミヤマキリシマの見頃は6月でしょうか。5月末くらいから賑わい出すと思うのですが、新鮮な情報があると嬉しいですね。九州の方よろしくお願いします。
必要な装備を揃えておけば、雄大な山々とミヤマキリシマを安心して楽しめます。
春です!歩きやすい登山靴、汗をかいても爽やかな機能性下着、着て機能的、見られ嬉しいウェアなど店頭に並びだしたので、今週末にチェックしてみようと思います。私はレインウェア、ヘッドランプなどの装備はハイキングからアルプスのテント山行まで必ず持って行きます。皆さんの忘れないでくださいね。
加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
2011.05
12
Thu
シリーズvol2で紹介したscarpa インスティンクトの再アップです。前回も書きましたが、このシューズの最大の特徴は「エッジングの良さ」です。このエッジング性能を引き出しているのは、馴染みの良い天然レザーとシューレース(靴ひも)の組み合わせによる無駄のない抜群のホールド感です。靴の中で足がずれたりすることのない一体感はマイクロホールドを的確に捉えることを可能にしてくれます。履き始めは、ちょっと固い感じがありますが、天然レザーのアッパーは使い込むうちに足に馴染んできます。岩場でのクライミングの際に、特にその真価を発揮しますので、心地よい初夏の岩場でぜひお試しください!!
GravityResearchではscarpaクライミングシューズ試し履き会を下記日程で開催します。ぜひお越しください!!
GravityResearch 神戸店 6月2日(木)~ 5日(日)
GravityResearchなんば店 6月9日(木)~12日(日)
2011.05
11
Wed
今回は「クライミングエリアへのアプローチ装備」について、紹介させていただきます。インドアと異なり、岩場でのクライミングは場所によってアプローチは登山(マウンテニアリング)の領域になります。急な登りや下り、川を渡ったりという変化の多い地形では岩場よりもアプローチで足首を痛めたりする人も少なくありません。歩行時間や地形によって、ミッドカットのアプローチシューズを使うとケガ防止になります。
今回、紹介するMAMMUT TetonGTXはミッドカットのテクニカルハイキングシューズです。アッパー部にはゴアテックスをライニングして防水性を保証し、ソールつま先部はクライミングゾーンを配して、岩場でのフリクション性能を高めてます。Mensモデル、Womensモデルがあり、女性の方も足に合ったモデルが選択できます。もうひとつはトレッキングポールです。急な登高、下降ではもちろん、渡渉(川を渡る)場合には非常に役立つアイテムです。Berghausトレッキングポールは130cmの通常モデルと115cmのショートモデルがあります。
2011.05
10
Tue
今回は何があっても忘れてはいけないヘッドランプです。
LEDライトが今ほど普及する前、明るい登山用ヘッドランプといえば、ハロゲン球でした。私が長い間使用していたのは、ペッツル社製のもので、単3電池4本使い、ほの温かいタングステン球(これでも小学生の頃、実験で使った豆電球に較べたらとても明るいのですが)とハロゲンを切り替えられるタイプでした。ついこの間まで、頼りがいのある相棒だったのです。
LEDモジュールに換装しています。
現在の私の相棒はブラックダイヤモンドのアイコンです。
明るさを切り替えることができるヘッドランプを初めて使ったのは1988年のエベレスト三国合同登山隊だったと思います。画期的で将来性を感じるコンセプトだったのですが、ケーブル不具合で点かなくなってしまったのが今でも残念です。国産、ナショナル製だったと記憶しています。
白色LED発光体を発明し、且つ有名にしたあの中村修二氏は自身をも有名になりましたね。出始めの頃、ペンダント型の赤・青などのLEDライトを喜んで買ったのがついこの間のことです。このLEDキーホルダーは今でも現役で鍵のお供をしています。
今は安価で長時間、明るく照らすコンパクトなヘッドランプを登山者が買えるようになりました。省エネなので予備電池が少なくて済むのですが、消えるときは一気に暗くなってしまうので、電池交換でバタバタしたことも何度かあります。闇夜の電池交換は大変ですよ。早めの交換を。
ところで、明るさはどんどん進化しているのですが、何を目安に買うのが良いのでしょうか。0.5Wとか、1Wとか、3Wとか私は最初の頃はワット数が大きいものを単純に選んでいました。
好日山荘店頭の商品が「ルーメン」表記の商品が主流となっているのに気がつきましたか?
ワットは消費するエネルギーを表す単位だといいます。単位のことですから、正確に書かないといけないわけですが、ここではざっくり表現させてもらいます。実感とすれば、消費するエネルギーの大きいものの方が明るくはなるけれど、発熱も大きく、明るさが単純に大きくなるわけではない感じですね。
そこで、ルーメンをよく目にするようになりました。ルーメンとは光源から一定時間単位に出る光の量を計測するための国際的な単位で、全光束(ぜんこうそく)のことで、光源が発する光の量(光束)を計測するための単位です。記号は「lm」。1ルーメンとは、点灯した1本のローソクを1メートル先に置いたときの手元の明るさが目安のひとつです。
私たちは省エネで明るいものを求めているのですから、比較すべきは発光効率 (1ワットあたりのルーメン lm / w )になります。
ブラックダイヤモンドのヘッドランプには75ルーメン表記のタイプもあります。使用する電池は単4が3本、200時間というスペックを誇ります。明るさだけでなく、少ない電池容量で長く明るく照らし続けられる発光効率に目を向けてみても、商品選びが楽しくなると思います。
初めて買う人も、家に何個もある人も、ヘッドランプ選びは楽しいですね。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
2011.05
09
Mon
社団法人 日本山岳ガイド協会 認定ガイドの島田和昭さんが好日山荘神戸本店内で初心者向けの「山トーク」イベントを行います。日程は下記の通りです。受付は神戸本店2Fのレジカウンター又はお電話(078-265-2045)で申し込んでください。
5/21(土) 11時~12時 14時~15時 17時~18時
6/22(水) 18:30~19:30
7/6(水) 18:30~19:30
山行のお手伝いできるガイドについてはこちら。
社団法人 日本山岳ガイド協会認定 山岳ガイドのツヴェート氏は好日山荘契約ガイドとして、好日山荘池袋西口店で活躍しています。
社団法人 日本山岳ガイド協会認定 山岳ガイドの笹倉孝昭さんは好日山荘契約ガイドとして、神戸本店・グラビティリサーチなどで活躍しています。
加藤に関してはこちら。
2011.05
09
Mon
4/30 に沖縄地方・奄美地方が梅雨入りしたと発表されました。平年より9日早いそうです。
調べてみると、九州南部が一番早く、5月末、徐々に北上して東北北部が6月中旬(平年値は6/12頃)となっています。では梅雨明けは当然、沖縄地方が一番早くて6/23頃、近畿・東海・関東甲信が7/20頃、東北北部つまり青森県ですが、7月下旬(7/27頃)となっています。
平年値は過去30年間の平均値ですが、私は今年以前の30年間の平均値だとばかり思っていたのですが、実は10年に一回改定されているのだそうです。そして、2011年の今年はその改定年になります。
つまり、2001年から2010年までは、1971年から2000年までの30年間の平均が平年値で、今年2011年から2020年までの10年間は、1981年から2010年の平均値が「平年値」となるのだそうです。この新しい値が使われだすのは5/18(水)からです。
梅雨に関しては概ね、梅雨入りが1日遅れ、梅雨明けが1日遅れる傾向です。でも、今年は9日も早い梅雨入りなのです。そんなことを考えると、異常気象という言葉は耳になじんできているのですが、この10年間に起きた飛びぬけた気象現象が異常でもなく、想定外でもなくなってくるのは必至だと思ってしまうのです。
関心が高いのは、平均気温でしょうか。色々な平年値がありますのでこちらをどうぞ
東日本大震災の被害と津波で厳しい状態にある地域は尚のこと梅雨前線の動きが気になるわけですが、集中豪雨への備えと避難が必要な地域は多くあります。天気予報で「梅雨前線に流れ込む湿った空気(湿舌)」などといった言葉を聞き逃さないようにしましょう。
梅雨前線の状態によっては「ご褒美のような晴天」もあります。情報に敏感になり、レインウェアなど装備を揃えてお出かけください。
蒸し暑い中、頑張って歩くと体がオーバーヒートすることがあります。暑さに体が十分に慣れていないこの時期、熱中症に注意してください。
加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
2011.05
09
Mon
|
島田和昭(しまだかずあき) 1973年生まれ 日本プロガイド協会 日本山岳レスキュー協会 国立登山研修所 講師 同志社高校山岳部コーチ 〈ガイド歴〉10年 |
|
|
<資格> 〈登山歴〉 無雪期:屏風岩、錫杖岩、剱八峰、丸山東壁、屋久島等登攀 厳冬期:鹿島槍、不帰、滝谷、明神南壁、八ヶ岳、大山等登攀 海外:ヨーロッパ登攀(モンブラン、ベルト、マッターホルン、ドロミテ等) |
2011.05
05
Thu
今回、雪彦山の下りで使ったストックを紹介します。
使ったのはバーグハウスのトレッキングポールです。
まず、アルミとカーボンのコンポジットタイプです。これはアルミ材のパイプにカーボン繊維を撒きつけたタイプなので、細くて軽いのです。両手でトレッキングポールを使う機会が今までなかった方が抵抗なく手にできる軽さです。穏やかで適度なしなりと程良い硬さのショックアブソーバーが協力して衝撃を緩和する感じです。
フルカーボンタイプはこのアルミ+カーボン ウルトラライトに比べて太く、剛性が高くできています。重量は大変軽いのにはびっくりです。衝撃はストロークの長いしっかりしたショックアブソーバーが吸収します。しなる感じを好まない方には良いですね。
今回、わざと体重をストックに掛けて乱暴に使ってみましたが、適度なしなりと程良い硬さのショックアブソーバーが具合良かったです。登山道は様々な場面が出てきますし、体の疲労も出てくる下山時に使う道具としては、重たくて硬すぎるタイプは腕に効いてきます。何しろ、ベテランハイカーでも腕を鍛えることはめったにないわけですから。
ストックは下山時に、膝を酷使して痛めたり、最近膝が弱くなったという熟年層にお勧めです。 参考1 参考2
優れた商品の両手ストックですが、乱暴に下ると登山道を痛めてしまいます。体の故障を防ぐのに優れた逸品であって、早く下るための道具ではありませんので、念のため。
加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、などを載せています。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
2011.05
02
Mon
5月といえば五月晴れ。すっきりとした移動高気圧を期待したいのですが、どうも今年は勝手が違うようです。
4/29に発生した北アルプス白馬岳大雪渓での雪崩事故はとても残念な事故でした。当事者の中で分析は行われるべきものだと思いますが、天候判断以前の話として、大雪渓ルートが白馬岳登頂ルートとして良かったのか、長時間沢の中にいること自体の気味悪さを感じられない雰囲気がグループにあったとしたら、とても残念ではあります。北アルプスだけでなく、八ヶ岳、中央アルプスの稜線での転滑落、落雷事例をみると相当の暴風が吹き荒れたものと思います。
メテオテック・ラボに勤めている猪熊さんは日本山岳会の登山情報で連休前に大荒れの予報を出し、警戒を呼びかけていました。又、4/30にはガイド宛に、このような内容のメールもいただきました。参考までにご覧ください。
「現在、北アルプスでは稜線で平均30m/s前後の非常に強い風雪となっており、特に立山・剣・薬師方面では激しい降雪となっております。また、北アルプス南部でも平均25m/sを超える暴風雪となっています。今後、気温が上昇するため、上部でも次第に雨に変わるものの、今夜初めにかけて風は非常に強い状態が続き、断続的に強い雨が降るでしょう。湿雪雪崩、ブロック崩落、暴風雪・暴風雨による行動不能・低体温症、沢の増水等に十分ご注意ください。なお、本日の天気予報は15時に猪熊が発表します。 担当予報士:猪熊」
ところで、5月に入ってからの北アルプスにおける降雪は特別なことなのでしょうか。2500mを超える山岳地帯では当たり前の自然現象だということを再認識したいと思います。真冬のように長期間にわたって暴風雪にはなりませんが、短期間であっても「真冬」になるのです。雨への備えを怠ると体を濡らし低体温症も起こしたり、雨後、寒気が流入すると稜線が氷化するので丸まったアイゼンでは歯が立たないこともあります。寒気が流入してくると雷もなることもあるでしょう。下界は桜は葉桜になり初夏を迎えようとしていますが、2500mを超える高山はまだまだ厳しい世界なのです。
山で起きる天候変化や自然現象に人間などが勝てるわけはないことを再認識したいと思います。
さて、人は予報や警報などの情報が繰り返えされることで、その刺激に慣れだんだんといい加減に捉えがちになってしまうものです。個人であればなお更その傾向があるのは、我が胸に手を当てて考えれば良く納得できると思います。
しっかりしたリーダーがいる山岳会やクラブでは、過去に経験した手痛い失敗や経験を自分たちのルールとして定めているところもあるでしょう。山登りをはじめて間もない方にとって、自分の経験にだけ頼るだけでは、山で起きる様々なトラブルを事前に避けることはなかなか難しいものです。
山岳会に入会するのも良いと思います。山岳ガイドを雇い目的の山に登るのも良いかもしれません。好日山荘登山学校では登山の基礎から机上講座と実技講座を行っています。一度、覗いてみてください。
5/21(土) 山梨県 扇山 5/21(土) 南木曽岳 5/22(日) 兵庫 雪彦山 で実技講座を行います。「山やしぜんでの歩き方、休み方、食事と水分の摂り方。山や自然での危険を回避しよう。」を主なテーマに、山を登ります。
登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。
加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。